iPhoneやスマホのガラス割れ修理や、全損・盗難に遭った場合の補償でもっとも安上がりな方法を比較
以前に比べて、防水性能やガラスの強度などが上がったiPhoneやアンドロイドスマホですが、それでも落下によるガラス割れや水没による故障や全損、盗難などのリスクがつきものです。
その際に、様々な修理方法がありますが、例えば、最新機種のiPhone 11 Pro Maxのガラス修理をアップルで依頼すれば、35,800円、iPhone 11 Proで30,400円、旧機種のiPhone 8でも16,400 円の料金が必要となります。
▲最新機種のiPhone 11 Pro Maxのガラス修理費はアップルに依頼すると35,800円
また駅前などでよく見かける「iPhone修理救急便」や「iPhoneリペア」などの街の修理屋に持ちこんでも、最新機種のiPhone 11 Pro Maxのガラス修理は59,800円~とかなり高額になりまし、もし安価で修理が可能であったとしても「Apple正規サービスプロバイダ」以外での修理はお勧めできません。
というのも、iOS13.1以降がインストールされたiPhone 11/11 Pro/11 Pro Maxでは、非正規ディスプレイを判別するようになっており警告メッセージが表示されるようになったからです。
そのため、今後は表示できなくなる可能性もあるためとても、非正規での修理はリスクがとても高いからです。
▲iOS13.1以降の2019発売のiPhoneでは非正規ディスプレイに対して警告メッセージが表示される
これらiPhoneやスマホの様々な補償を比較して、修理代金を少しでも安価に済ます方法を比較していきたいと思います。
事前にiPhoneやスマホの保険に入る
アップルや各電話会社には、事前に加入することができるスマホ保険が用意されています。
一定の保険料が必要となりますが、加入しておくことで、不慮の事故や盗難など、もしもの時も安心を得ることができます。
AppleCare+に加入する
iPhoneなら、アップルが用意したApple careという保険が用意されています。
これは、iPhoneに限らず、iPad、AppleWatch、またパソコンのMacやAirPodsなどのヘッドフォンなど、様々なアップル製品に用意されている保険で、最初に一律の料金を支払うことで一定期間(iPhone、iPadなら2年間)は補償されるというサービスです。
▲iPhoneに限らず様々なアップル製品に用意されているアップルケア
AppleCare+には「画面の損傷」や「そのほかの過失や事故による損傷」のトラブルを補償する通常の「AppleCare+」と、これに2,000円を加えることで盗難・紛失にも対応した「AppleCare+ 盗難・紛失プラン」2種類のプランが用意されています。
AppleCare+ | AppleCare+ 盗難・紛失プラン | |
---|---|---|
iPhone 11 Pro iPhone 11 Pro Max iPhone XS iPhone XS Max iPhone X | 22,800円 | 24,800円 |
iPhone 11 iPhone XR iPhone 8 Plus iPhone 7 Plus |
16,800円 | 18,800円 |
iPhone 8 iPhone 7 |
14,800円 | 16,800円 |
iPhone SE | 12,800円 | 14,800円 |
余談ですが、この「AppleCare+ 盗難・紛失プラン」はこれまで米国のみのサービスでしたが、2019年9月から日本でも開始されることとなりました。
上記の通り2種類のプランには保険料に2,000円の違いがありますし、また保険をかける機種によっても料金が異なります。
こちらの保険に入ることで、画面割れや損傷時の修理代金は以下の通りになります。
AppleCare+ | AppleCare+ 盗難・紛失プラン | |
---|---|---|
画面の損傷 | 3,400円 | 3,400円 |
そのほかの過失や事故による損傷 | 11,800円 | 11,800円 |
盗難・紛失 | 対象外 | 11,800円 |
保険に加入していなけれ、iPhone 11 Pro Maxの画面割れなら35,800円、その他の修理なら64,800円が必要となりますので、保険料を差し引いても安価に修理ができると言えます。
各キャリア(電話会社)が用意するケータイ補償サービスを徹底比較
au、ソフトバンクなどの各キャリアには「故障紛失サポート」などの名称で、保険サービスが用意されています。
これは、上記のAppleCare+とは違い一定の月額料金で加入できる保険となっています。
どちらも、iPhoneとそれ以外のスマホというよう形で保険の種類を区分しており、iPhone、その他のスマホや携帯電話に対応したそれぞれの加入料は以下の表の通りになっています。
auのiPhoneやスマホ、ケータイ保険の加入料と修理代金
auには月額制の端末補償サービスが用意されています。
iPhoneやiPadのアップル製品には「故障紛失サポート with AppleCare Services & iCloudストレージ」という名で、その他のスマホやケータイには「故障紛失サポート」という名称で用意されているサービスとなっています。
こちらのアップル製品用の保険で特徴的なのが、通常なら2年までのAppleCare Servicesの製品補償が4年間まで利用できるのと、さらに50GBのiCloudスレージがセットになっている点です。 iPhoneは機種ごとに必要な月額料金に違いがあります。
機種名 | 月額料金 | 2年換算 |
---|---|---|
iPhone 11 Pro Max iPhone 11 Pro iPhone XS Max iPhone XS iPhone X | 1,190円 | 28,560円 |
iPhone 11 iPhone XR iPhone 8 Plus iPhone 7 Plus iPhone 6s Plus iPhone 6 Plus | 890円 | 21,360円 |
iPhone 8 iPhone 7 iPhone 6s iPhone 6 | 790円 | 18,960円 |
iPhone SE | 707円 | 16,968円 |
また故障時は、最も多いガラス割れの補償が独立しており、iPhoneの機種は問わず画面修理かそれ以外で負担金が変わる仕組みとなっています。
修理内容 | 必要な負担金 |
---|---|
iPhone本体、バッテリー、および付属のアクセサリのハードウェア製品保証 | 無料 |
画面修理 | 3,400円 |
その他の修理 | 11,800円 |
その他のスマートフォンやケータイ電話を対象にした「故障紛失サポート」の月額料金は以下の通りです。
機種 | 月額料金 | 2年換算 |
---|---|---|
スマートフォン(4G LTE) タブレット(4G LTE) | 630円 | 15,120円 |
スマートフォン(3G) ケータイ(4G LTE) ケータイ(3G) データ通信端末 フォトストレージ端末(4G LTE) 据置き型ルータ(4G LTE) | 380円 | 9,120円 |
こちらのサービスですが、auの契約期間が25ヶ月以上かもしくは未満、さらにサービスの利用が1回目と2回目で負担金が変わっていきます。
また、リフレッシュ品が届くまでの間に代用機が不要か必要かでも負担金に違いがあります。
金額は以下の表になります。
1回目 | 2回目 | |||
---|---|---|---|---|
25ヶ月以上 | 25ヶ月未満 | 25ヶ月以上 | 25ヶ月未満 | |
負担金 | 3,000円 | 5,000円 | 6,000円 | 8,000円 |
代用機なし | 2,000円 | 4,000円 | 5,000円 | 7,000円 |
ソフトバンクのiPhoneやスマホ、ケータイ保険の加入料と修理代金
ソフトバンクにも、au同様に補償サービスが存在します。
こちらのサービスは「あんしん保証パック」という名称で、アップル製品を対象にしたサービスの名称は「あんしん保証パック with AppleCare Services」となっています。
まずはアップル製品を対象にした「あんしん保証パック with AppleCare Services」から解説していきたいと思います。
こちらも機種ごとに必要となる月額料金に違いがあり、また修理依頼時にも修理内容ごとに負担金に違いがあります。
機種名 | 月額料金 | 2年換算 |
---|---|---|
iPhone 11 Pro Max iPhone 11 Pro iPhone XS Max iPhone XS iPhone X | 1,190円 | 28,560円 |
その他のiPhone(*iPhone 5s 以前の機種は対象外) | 890円 | 21,360円 |
iPad Pro | 700円 | 16,800円 |
その他のiPad(*iPad mini 3、iPad Air 2 以前の機種は対象外) | 650円 | 15,600円 |
修理内容 | 必要な負担金 |
---|---|
自然故障 | 無料 |
画面割れ | 3,400円 |
全損や交換、その他の修理 | 11,800円 |
サポートを受けるのに必要となる月額料金はドコモと同額程度ですが、ソフトバンクの場合は画面割れの負担金が独立しているため、さらに良心的だと言えます。
アップル製品以外を対象にした補償サービスは、4Gスマートフォン向けの「あんしん保証パックプラス」と、「あんしん保証パック」の2種類が存在します。
対象機種 | 月額料金 | 2年換算 |
---|---|---|
あんしん保証パックプラス 4Gスマートフォン | 650円 | 15,600円 |
あんしん保証パック ケータイ電話 | 500円 | 12,000円 |
修理の際に必要となる負担金は以下の通りです。
修理内容 | 必要な負担金 |
---|---|
自然故障 | 無料 |
塗装剥離や傷など、外装破損時の外装交換対応 | 1,500円 |
水濡れ・全損などのトラブル時の修理対応 | 5,000円 |
消耗した内蔵型バッテリーの交換 | 一律3,000円割引 電池パックが取り外せる機種の場合は「電池パック無料サービス」を利用可能 |
ソフトバンクの場合、月額料金はauと同額ですがiCloudストレージが付きません。しかし、ドコモとは違い画面割れ時の負担金は独立しているため、その点においては良いと言えます。
しかし、特にiPhoneの場合は、キャリアが用意した補償サービスであっても、アップルがチェックや修理を行うためアップルケアとほぼ同額の料金が必要となり高額になります。
携帯会社とアップルケアの補償金額を比較
ここまで、アップルケア、au、ソフトバンクの補償内容を順に解説してきました。
ここからは、それらの補償金額などをまとめて比較してみたいと思います。
このように、アップルケア、au、ソフトバンクと順に比較してみると、保険に加入するのに必要となる月額料金はAppleCareが最も安いのですがデメリットもあります。
auとソフトバンクは同額ですが、auには付帯するiCloudストレージがないため、そこは大きなデメリットだと言えます。
しかし、iCloudストレージは、わざわざキャリア経由の補償サービスから付けなくとも、50GBなら月額130円でiPhoneから直接申し込みを行うことができるので、そう考えると、キャリアを経由せずiPhoneから直接アップルケアに申し込み、必要ならiCloudストレージを追加するのが、最も良い選択だと言えます。
apple | >au | ソフトバンク | |
---|---|---|---|
2年換算 | 24,800円 | 28,560円 | 28,560円 |
負担金 | 画面割れ 3,400円 全損や盗難、紛失 11,800円 | 画面割れ 3,400円 全損や盗難、紛失 11,800円 | 画面割れ 3,400円 全損や盗難、紛失 11,800円 |
iCloudストレージ | なし | あり | なし |
しかしそれでも、壊れるかどうかわからないのに、補償サービスに24000円以上の金額を支払うのは高額です。
ここからは裏技的に、さらに安価に利用できるスマホやケータイの補償サービスを解説したいきたいと思います。
クレジットカードに付帯するショッピング保険を利用する
多くのクレジットカードには、カードを利用して決算した商品が万が一破損や盗難に遭った場合に、その購入代金を補償する「ショッピング保険(動産保険)」というものが付帯します。
この保険を利用することで、スマホや携帯が破損や盗難に遭ってもわずかな自己負担額で修理をすることができます。
しかし、この「ショッピング保険(動産保険)」は、クレジットカードにより、補償額の上限や必要な負担額は様々ですし、中には「携帯電話やスマートフォンは対象外」のものもあるため注意が必要です。
また、多くのクレジットカードの動産保険というのは「購入日から90日までが対象」といったように、短期間でしか補償の対象になりませんので、そちらにも注意しなくてはなりません。
[結論]最も安価で手厚い補償サービスはこれだ
上記したように、一般的なクレジットカードのショッピング保険(動産保険)は「購入から何日まで」と補償期間が限られており、それが大きな不安材料だと言えます。
そこで、おすすめなのが、iPhoneやスマホ、携帯電話の補償する付帯保険を売りにしたクレジットカードである「dカード GOLD」です。
このクレジットカードに付帯する「dカードケータイ補償」の性能は凄まじく、補償額は最大10万円、補償期間は3年で、しかも無料追加できる家族カードにおいても同様の保険が付帯します。
この高性能な保険を利用するのに、必要となる料金は、クレジットカードの年会費である「10,000円」だけです。
これまで解説したiPhoneに付帯できる保険の中で、最も安いものでもドコモの24,000円で、さらに修理の際には一律11,800円が必要となるので、それを考えると「dカードケータイ補償」は破格と言えます。
さらにこの10,000円の年会費ですが、今なら入会キャンペーンとして最大15,000円分のiDキャッシュバックがつくので、相殺以上に5,000円分プラスになるといえます。
ですので、今スマホ購入を検討しているなら、こちらのカードから購入した方が良いでしょう。
dカード GOLD | apple | au | ソフトバンク | |
---|---|---|---|---|
2年間分の保険料 | 20,000円(カード年会費) (最大13,000ポイントプレゼント) | 24,800円 | 28,560円 | 28,560円 |
修理時の負担金 | 0円 全ての故障で100,000円分補償 | 画面割れ 3,400円 全損や盗難、紛失 11,800円 | 画面割れ 3,400円 全損や盗難、紛失 11,800円 | 画面割れ 3,400円 全損や盗難、紛失 11,800円 |
もちろん「dカードケータイ補償」だけでなく、手厚い旅行障害保険や、空港ラウンジが利用可能になるなど、本カードを所持するメリットはとても多いです。