還元率を始めとした改悪ポイントと、性能のよく似たおすすめカードとの比較
1.75%のポイント高還元率カードとして、2012年11月号の「日経トレンディ」の特集記事「クレジットカードランキング75」で堂々の一位に輝き、「本気のクレジットカード選び2012」の「最強の2枚はコレだ」ではメインカードとして紹介。
ほかにも「日経WOMAN」や「DIME」「anan」など多数の雑誌に、テレビでは「マツコの知らない世界」や「がっちりマンデー」などに、そのポイント還元率の高さを紹介され、過去、マニアの間で話題沸騰だった「漢方スタイルクラブカード(KAMPO STYLE CLUB CARD)」ですが、2015年6月1日のカードリニューアルを機にnanacoポイントへの還元率が、8/10に「1.75%あったポイント還元率が1.5%」に大幅に改悪されてしまいました。
こちらでは、漢方スタイルクラブカードの改悪情報と、類似した性能を持つおすすめカードとの比較結果を解説しています。
ポイント還元率1.75%から1.5%改悪
以前までの1.75%ものポイント高還元は、一般カードの実に3倍以上と凄まじいものでしたが、現在(2021年1月)は、0.25%ダウンし、1.5%となっています。
しかし、それでも他社の多くのカードと比べるとまだまだポイント超高還元カードだといえます。
もちろんこの還元率は特定の店舗が決められているわけではないので、どこでいつ利用してもその恩恵を受けることができます。
つまり、ショッピング以外にも家賃や光熱費などの公共料金、また税金や年金などの支払いに利用しても大きくポイントを稼ぐことができるので、節約を目的とした普段使いのカードに適したカードと言えるでしょう。
ボーナスポイントも改悪で最大還元率は1.64%にダウン
獲得ポイント |
ボーナスポイント |
2,000~3,499point獲得 (年間約580,000円の利用) |
250point |
3,500point以上獲得 (年間約1,170,000円の利用) |
350point |
また、毎年2月から翌年の1月までに獲得した合計ポイント数に応じてもらえるボーナスポイントもダウンしています。
これまでは、2000ポイント以上で250ポイントの、3500ポイント以上で500ポイントのボーナスポイントが付与されていたのですが、2015/8の改定により、3500ポイント以上のボーナスポイントが350ポイントにダウンしています。
つまり還元率の低下も合わせると、これまでなら年間100万円以上を利用すると、
最高2%もの還元率になりましたが、現在は117万円の利用で1.64%にダウンしています。
リボ払いでのポイント還元率も2%に改悪
支払方法 |
ポイント還元率 |
一括払い、分割払い、ボーナス払い |
1.5% |
リボ払い |
2% |
支払い方法にリボ払いを選択した場合の還元率においても、以前までは2.25%となっていましたが、こちらも通常還元率と同様に0.25%ダウンして2%に変更となっています。
しかし節約やポイント還元を目的とした場合に、リボ払い選択肢から除外(リボ払い手数料がポイント還元を大きく上回ってしまうため)されますので、この変更点は問題ないかと思われます。
薬日本堂グループ店で利用できる商品券の還元率も改悪
以前までは、提携店舗である、「薬日本堂」や、漢方と美容をテーマにした「カガエ カンポウ ブティック」などの薬日本堂グループ店で利用出来る「薬日本堂商品割引券」へのポイント交換も、「通常払い3.5%、リボ払い4.5%」の還元率でしたが、こちらも通常ポイント還元率同様に改悪しており、「通常払い3%、リボ払い4%」とダウンしています。
ETCカードの還元率も本カードと同様にダウン
漢方スタイルクラブカードに無料付帯されるETCカードも、本カードの還元率同様ですので、同じように改悪となっています。
以前までは、ボーナスポイントを含めると最大で2%の割引が適応されることとなり、一般的なETCカードの還元率(0.5%)と比較すると、実に4倍もお得なカードでしたが、改悪により最大1.64%となっております。
ANAマイルも0.9%~1.2の還元率にダウン
漢方スタイルクラブカードからマイル交換する際のレートも、以前までは「通常払い1.05%、リボ払い1.35%」でしたが、現在は「通常払い0.9%、リボ払い1.2%」に若干引き下げられてしまいました。
また、その際に移行手数料がかからないなどのメリットもありますが、もともとマイルを貯める目的には適していないカードでしたので、この改悪はそれほど問題ではないかと思われます。
注意点は年会費と改悪されたnanacoポイントへの還元
以前は、ポイント交換をする際に電話やネットが利用できず、ポイント交換用紙に必要事項を記入して郵送する方法しかなかったことや、国際ブランドがJCBのみだったことなどがありましたが、2012年12月3日のリニューアルでその問題も解消され、さらにマイル交換のレートも引き上げられるなど、全てにおいて隙の無いカードに生まれ変わった漢方スタイルクラブカード。
しかし、問題点といえるのは、免除条件の無い、翌年以降から必ず発生する1,500円(税別)の年会費です。
なので、利用するかどうかはわからないけど、漢方スタイルクラブカードを一応持っておきたい、という方には節約どころか年会費分余計に支払いが増えてしまいます。
しかしそれ以上に問題なのが、2015/6/1から実施された、nanacoポイントへの還元率の大幅改悪です。
クレジットカードのポイントを電子マネーに交換してコンビニなどで利用される方はとても多いと思いますが、その使い方をされるのなら、本カードは全くおすすめできません。
というのも、以前までは1.75%そのものでnanacoポイントに変更できたのですが、今回の改悪から、「2,000円ごとに1ポイント」なんと0.25%に大暴落してしまいました。
付帯する旅行傷害保険や盗難保険に変更は無し
漢方スタイルクラブカードに付帯してきた旅行傷害保険を始めとした保険制度は、変更なくこれまで通りとなっています。
その内容は、他社の一般カードと同様に、最高2,000万円の海外旅行傷害保険が自動付帯、国内旅行では旅費などをカードで支払うなどの条件こそありますが、最高1,000万円の傷害保険を付帯することができます。
ほかにも、万が一カードの盗難等で不正使用の被害にあってしまった場合にも、届出前60日、届出後60日の計121日の期間を補償する、「カード盗難保険」や、インターネットで、カードを不正に利用されてしまった場合も、届け日から90日前までさかのぼり、その期間を補償する「ネット安心サービス」など、セキュリティの面も充実しており、安心して利用することができます。
類似カードとの比較結果!!おすすめはこちら
漢方スタイルクラブカードと比較した結果、さらにおすすめ出来る類似カードは「オリコカードザポイント」、または「REXカードLite」です。
その理由は、漢方スタイルクラブカードでは必要となる1500円の年会費が両カードともに永年無料であること。
またポイント還元率ですが、オリコカードザポイントは1%と漢方スタイルクラブカードに劣りますが、なんと入会後の半年間は「ポイント還元率2%」と超高還元カードであり、さらにお得に使える店舗が限られている漢方スタイルクラブカード(薬日本堂グループのみ)に比べ、Amazonや楽天市場など、多岐にわたっていること。
「REXカードLite」の場合は、期間の制約がなく常に1.25%と高還元率カードであり、「価格.com」の利用ではさらにお得に使えるということ。
他にも付帯保険や、様々なサービスなどを見ても、現在は漢方スタイルクラブカードを選ぶより、上記のどちらかのカードの方が大きなアドバンテージがあると言えます。